アカルボースの使用、あざに注意、糖尿病は遺伝か

糖尿病とは血液中のグルコース量が異常に多い状態が続く病気を指します。糖尿病は1型と2型の2種類に分類でき、1型糖尿病ではインスリンを作り出す膵臓のβ細胞が損傷し、インスリンを出せなくなった状態となります。この場合はインスリン注射によるインスリン補充療法が行われます。一方、2型糖尿病は肥満などが原因でインスリンの感受性が低下し、インスリンが正常に分泌されても働きにくくなります。この場合経口血糖降下薬でまず様子を見ますが、それだけでは効果不十分の場合にはインスリン注射が行われます。
ところで糖尿病になると気づかないうちにあざができていることがあります。特に足や手など末梢にできやすいです。よくあざができる場合には糖尿病を疑いましょう。なぜあざができやすくなるかというと糖尿病の合併症の1つである糖尿病性末梢神経障害が影響しています。糖尿病性末梢神経障害では長年の高血糖状態で神経の周りの血管壁が糖化して動脈硬化が進行し、神経への血液供給が不足し、神経細胞が死滅します。これによって感覚がなくなってしまったりしびれたりして、物に体をぶつけたりしても気づきにくくなってしまうのです。また末梢の血管自体が動脈硬化でもろくなっているので、物とぶつかった衝撃で簡単に内出血を起こしやすくなるのです。
糖尿病と遺伝の関連性ですが、2型糖尿病は遺伝的な要因で発症しやすくなることがあります。しかし1型糖尿病は遺伝的な要因とは無関係に発症します。
糖尿病、特に食後過血糖の改善にはアカルボースが有用です。アカルボースはグルコバイという製品名で販売されています。アカルボースはαアミラーゼとαグルコシダーゼという2つの糖分解酵素を阻害して、糖分の吸収を抑制します。よって食事の後糖の吸収によって血糖値が上がるのを防いでくれるのです。