アカルボースの日本人への効果と、服用を隠したい場合

アカルボースは血糖値の上昇を緩やかにする薬です。食事から摂取された炭水化物は、消化酵素の働きで二糖類に、さらに単糖類に分解されます。アカルボースは二糖類から単糖類に分解する酵素の働きを抑える効果があります。人間の腸からは単糖類しか吸収されないため、血液中に糖分が取り込まれず、血糖値が上昇しにくくなります。
日本人の男性の約16%、女性の約10%は糖尿病の疑いがあると言われています。糖尿病は直接的にはインスリンの投与により、血糖値を下げて治療します。アカルボースは血糖値を下げるというよりも上げにくくして、治療を助けます。
アカルボースは2型糖尿病の治療薬として用いられますが、血液中の中性脂肪を減らす効果もあることが、中国の研究者によって確認されています。同じ効果が日本人にも当てはまるかどうかは研究段階ですが、今後は糖尿病だけでなく脂質異常症の改善にも期待が持たれています。
アカルボースは炭水化物の分解を阻害するため、消化不良となって便が軟らかくなったり、放屁が増えたりする副作用があります。オフィスワークや接客業などで、こうした症状を隠したい場合もあるでしょう。一般には徐々に慣れていくため心配ありませんが、どうしても隠したいときは服用量を減らして対応します。また同系統で作用の緩やかな薬もあるので、副作用を隠したい方は医療機関で相談してみると良いでしょう。
日本人の糖尿病の治療には、食事療法や運動療法が最も効果的とされています。アカルボースを服用する場合でも、薬だけに頼らず食事と運動に気をつけることが大切です。大量に炭水化物を摂取したり、食事の間隔が短すぎたりしては、薬の効果を弱めてしまいます。