ヘモグロビンA1Cと低血糖遷延アカルボースと高血糖

人が食事をすると、その中にはご飯やパンや麺類など、澱粉を含む物が多くあります。
この澱粉はまずアミラーゼでオリゴ糖に分解され、さらに2糖類に分解されます。次に、小腸でαグリコシダーゼによりブドウ糖にまで分解された後、吸収され血液中に入ります。
その時膵臓からインスリンが分泌され、血液中のブドウ糖は細胞に吸収され、そこで人が生活したり、生きてゆくための基本のエネルギーとなり消費されます。
血液中には何時も一定量の糖が残っており、この糖は血液中のタンパク質ヘモグロビンと結びついて存在しています。
ヘモグロビンは、赤血球の中にあり、赤血球の命は約4カ月ですので、赤血球に結び付いている糖の量(ヘモグロビンA1C)は、この検査をした日から約1カ月から2か月前の血糖値の平均を現しています。
アカルボースは小腸でαグリコシダーゼの働きを阻害し、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを遅らせる薬です。その結果、インスリンが大量に分泌されることがなくなり、アカルボースを他の血糖降下薬と併用する事で、糖尿病の人の食後過血糖を抑えることができます。結果としてヘモグロビンA1Cの値が下がり、高血糖状態で起きる手足のしびれ(神経障害)とか網膜症とか腎臓病を防ぎ事が出来ます。
ただ、注意すべき事は、アカルボースを他の高血糖治療薬と一緒に使うと低血糖がおこる可能性がある事です。
低血糖が起きればグルコースを飲むことにより回復しますが、なかには低血糖遷延状態(低血糖が長く続く)になっていたり、低血糖の状態が重度であり、低血糖遷延が長くつづくと、合併症がひどくなります。
どのくらいの時間、低血糖遷延状態が続くと意識混濁の作用が出るかなどはいまだに不明ですが、命にかかわりますので、すぐにブドウ糖を飲み医療機関を受診しましょう。
特にヘモグロビンA1Cが正常値を下回るような場合は、血糖降下剤の使用方法を医師と相談する必要があります。