排熱利用の具体例とメリット

工場などの生産現場における製造や洗浄などの設備では、多くの熱を排出しています。

排熱利用とは、有効利用されることなく廃棄されている熱エネルギーを再利用するもので、省エネになると共に多くのエネルギー資源を海外に依存している日本にとって重要な熱資源となっています。一般的に排熱利用は高温でなければならないと思われがちですが、ヒートポンプや熱交換機を適切に使用することで、10~20度程度の低温排熱であっても効率よく利用することができます。低温度の排熱利用法としては冷暖房の熱源があります。

20度前後の温度でも、ヒートポンプの補助熱源として利用することで冷暖房用の冷温水供給が可能で、特に暖房の場合は省エネ効果を発揮してヒートポンプの効率的な運転が可能となっています。30度以上の排熱の場合は、熱交換器を利用して施設内のボイラーの補給水を加温する方法があります。また、水質に問題無ければ、処理した排水を加熱して直接補給水として再利用することもできます。

排熱と水の同時リサイクルとなるので、費用対効果も高く得られます。なお、90度近くの高温排熱であれば、温度制御装置のみで暖房や加温の温水供給に利用することもできます。この場合は水圧ポンプを稼働するための電気代だけで運用することができるため、極めて省電力な再利用が可能となっています。このように、排熱を上手に利用することで省エネと燃料費の低減を図れることが排熱利用のメリットです。

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