注文住宅を建てる場合は、建設予定地の周辺に住んでいる住民への挨拶回りは欠かせません。工事がはじまると、建設地の周辺で工事の関係者や車両の往来が増えたり、作業中には大きな音が発生するなど、既に生活している人に数ヶ月にわたって迷惑をかけることになります。注文住宅での生活をはじめたら、近隣の住民とは長く付き合っていくことになるので、引っ越してくる前からできるだけ良い関係を築いておきたいものです。注文住宅を建てるときの挨拶まわりは、着工前と引っ越し前の2度行うと良いといわれています。
最初の挨拶回りは、地鎮祭を執り行う日に一緒に済ませるケースが多いです。地鎮祭の儀式自体は1時間から2時間程度で終了するので、午前中に儀式を終えた後、日中の時間をつかって、施工者とともに建設地周辺の民家を訪問します。理由があって地鎮祭を行わない場合は、着工日の1週間ほど前までには済ませておくと良いでしょう。引っ越し前の挨拶回りは、荷物の搬入が一段落して、新生活の開始に目処が立った段階に行うのがベストです。
着工前のときとは異なり、この段階での挨拶は工事や引っ越しで迷惑をかけたことと、これからお付き合いをはじめるにあたってのお願いがメインとなります。荷物搬入後すぐにできない状況であれば、遅くとも家財の建物への搬入を行った日から1週間後までには済ませるようにしましょう。もし、解体工事を先に実施しなければならない場合は、初回の挨拶回りは解体工事を始める前になります。挨拶の回数を上記の2回分を入れて3回とするか、解体工事前の分と建設工事の着工前の分を一度にまとめて2回とするかは、施工会社などと相談をして決めると良いでしょう。